WorkingRoom
人と AIが、 同じ 場所で、 安全に 働く。
WorkingRoom
AIエージェントは、人の承認を経て共有ファイルを操作します。Apache License 2.0 / セルフホスト対応 / 最新リリース v0.2.7(2026年9月15日)
なぜ WorkingRoom なのか
AIモデルの性能は急速に向上しています。しかし実際の業務では、モデルの賢さだけでは足りません。本当に重要なのは次の4点です。
- AIがどの情報にアクセスできるか
- 誰の権限で操作が行われるか
- 何が変更されたか
- ミスや意図しない操作をどう防ぐか
WorkingRoom は、AIを単なるチャットボットではなく「チームの一員」として扱います。AIはファイルを読み、編集し、情報を整理し、タスクを実行します。同時に、人間のメンバーと同じようにアクセス制御のもとで動作し、最終的な決定権は常に人が持ちます。
主な特長
🗂️ 共有ワークスペース
同じテナントのメンバーとAIエージェントが、同じファイルシステムを共有します。メンバーごとに、本人とその権限で動くAIだけが使えるプライベートフォルダもあります。
🔐 権限による境界
アクセス制御はホワイトリスト方式で、初期状態ではアクセスできません。アクセスグループ単位でフォルダやファイルに read / write 権限を付与します。
✅ 人による承認フロー
AIがファイルの作成・編集・削除・移動を行う前に、差分付きの承認カードが表示されます。「Approve」を押すまで変更は適用されません。
🤖 カスタムAIエージェント
システムプロンプト、モデルティア(light / medium / heavy)、作業フォルダを設定したエージェントを作成し、繰り返し使えます。
🔌 MCP・Slack 連携
外部のMCPサーバー(Streamable HTTP)を接続して、エージェントにツールを追加できます。Slack と OAuth2 で連携し、メッセージの読み取りや送信も行えます。
🏠 オープンソース&セルフホスト
Apache License 2.0 で公開しています。組織ごとに独立したインスタンスを立てる設計のため、データはインフラのレベルで分離されます。
人とAIが同じデータ空間を共有する
WorkingRoom では、ユーザーとAIエージェントが同じチャット画面を通してワークスペースにアクセスします。AIの操作はファイル操作ツールを経由して行われ、すべてアクセス権限と承認フローの対象になります。
構成を図にすると次のとおりです。ユーザーとAIエージェントはどちらもチャットUIを使い、Webアプリがファイル操作ツールを通してストレージ上のファイルとフォルダを読み書きします。
flowchart TB
subgraph Actors[利用者]
User[ユーザー]
Agent[AIエージェント]
end
subgraph WebServer[Webサーバー]
WebApp[WorkingRoom Webアプリ]
subgraph Workspace[共有ワークスペース]
Chat[チャットUI]
FileTools[ファイル操作ツール]
LocalStorage[(ローカルストレージ)]
end
end
User <--> Chat
Agent <--> Chat
Chat --> WebApp
WebApp --> FileTools
FileTools <--> LocalStorage
LocalStorage --- Files[ファイル / フォルダ]対応しているAIプロバイダー
| プロバイダー | 設定する環境変数 |
|---|---|
| Anthropic(Claude) | ANTHROPIC_API_KEY |
| OpenAI | OPENAI_API_KEY |
| Google(Gemini) | GOOGLE_GENERATIVE_AI_API_KEY |
| セルフホストLLM(OpenAI互換API) | SELF_HOSTED_BASE_URL、SELF_HOSTED_API_KEY |
少なくとも1つのAIプロバイダーのAPIキーが必要です。テナントのオーナーは「Settings」ページでテナント全体で使うプロバイダーを固定できます。
AIエージェントが扱えるファイル形式は、画像(jpeg、png、webp、gif)、PDF、テキスト(text、md、csv などのテキストベースのファイル)です。
はじめかた
Docker を使うと、すぐに WorkingRoom を起動できます。
- シェルの環境変数に ANTHROPIC_API_KEY、OPENAI_API_KEY、GOOGLE_GENERATIVE_AI_API_KEY のいずれか(複数可)を設定します。
- リポジトリを取得し、次のコマンドを実行します。データベースのマイグレーションは起動時に自動で実行されます。
- ブラウザで http://localhost:3000 を開きます。
git clone https://github.com/kairo-inc/working-room.git
cd working-room
docker compose upローカルで開発する場合は Node.js 20〜24 と Yarn 4 以上が必要です。手順はリポジトリの README を参照してください。
ロードマップ
現在開発中、または今後予定している主な機能です。優先度に応じて変更されることがあります。
| 時期 | 機能 |
|---|---|
| 開発中 | 削除したファイルの復元(ゴミ箱) |
| 予定 | クリップボードからのファイル貼り付け、フォルダのアップロード、ファイル検索(全文・ファイル名)、表計算・プレゼン資料などの対応形式拡大、AWS S3 ストレージ |
| 将来構想 | マルチテナント運用、Google アカウントでのサインイン |
よくある質問
WorkingRoom は無料で使えますか?
はい。WorkingRoom は Apache License 2.0 のオープンソースソフトウェアで、自分の環境に無料でセルフホストできます。ただし、AIプロバイダー(Anthropic、OpenAI、Google など)のAPI利用料は各プロバイダーの料金体系に従って別途かかります。
AIが勝手にファイルを書き換えることはありませんか?
ファイルの作成・編集・削除・移動などの操作は、実行前にチャット内で承認カードとして表示され、ユーザーが「Approve」を押すまで適用されません。「Auto-approve」をオンにしたチャットでは承認を省略できますが、その場合もAIはユーザー自身の権限を超える操作はできません。
他のメンバーに見られたくないファイルはどうすればよいですか?
各ユーザーのプライベートフォルダに置いてください。プライベートフォルダ内のファイルは、そのユーザー本人と、そのユーザーの権限で動くAIエージェントだけがアクセスできます。
社内のLLMやオンプレミスのモデルを使えますか?
はい。OpenAI互換APIを提供するセルフホストLLMを、環境変数 SELF_HOSTED_BASE_URL と SELF_HOSTED_API_KEY で設定して利用できます。
新しいバージョンが出たら、どうやってアップデートすればよいですか?
Docker で運用している場合は、次の手順でアップデートします。データベースのマイグレーションは起動時に自動で実行されるため、手動で実行する必要はありません。
- docker compose stop で WorkingRoom を停止します。
- データをバックアップします。Docker の構成では、データベース(SQLite)とワークスペースのファイルは、リポジトリ直下の workspace-data フォルダに保存されています。このフォルダを丸ごとコピーしてください。
- 最新のリリースタグを取得して切り替えます。リポジトリの既定ブランチ(dev)は開発中のコードのため、リリースタグを指定してください。
- イメージを再ビルドして起動します。
git fetch --tags
git checkout v0.2.7
docker compose up -d --buildv0.2.7 の部分は、アップデート先のバージョンに置き換えてください。各バージョンの変更内容は CHANGELOG.md で確認できます。WorkingRoom は v1.0 まではデータベーススキーマが変更される可能性があるため、アップデートの前に必ずバックアップを取ってください。
開発に参加するにはどうすればよいですか?
GitHub リポジトリの CONTRIBUTING.md をご覧ください。